小松未歩「あなた色」レビュー

遅ればせながら、ようやく書きあがりましたので、
8/17に発売された小松未歩さんの「あなた色」の
レビュー記事をUPしたいと思います。
それでは、「続きを読む」からどうぞ。

・・すみませんが、「したたかに しなやかに」のレビューは
まだ終わっていないので、後ほど追記いたします。
しばしお待ちを・・(;^_^A


追記:「したたかに しなやかに」レビュー完成。
総評もちょこっと書きました。
かなり長いので要注意です。。
あなた色
あなた色

「あなた色」★★★★
作詞・作曲:小松未歩 編曲:古井弘人

小松さんとしてはすっかりおなじみのさわやかなアップテンポ曲。
メロディーはアップテンポの曲ではありがちな展開となっていますが、
今回はアレンジや歌詞に少し変化を持たせることで、
マンネリ感を感じさせず、王道の曲調へと仕上げています。
相変わらずメロディー自体もよく、「外れ」がありません。

アレンジはエレキギターの音やシンセサイザーなど、
きらきらとした音が多く可愛らしさがよく出ていますが、
子供っぽくなりすぎずに綺麗にまとまっています。

歌唱は冒頭の部分など、やや難しそうだとは感じますが、苦しさはないです。
また、彼女自身のあっさりとした声質でくどさを感じさせず
さらっと聴けるものになっている所はお見事。

そしてなんといっても今回何よりも良いと思ったのはその歌詞。
6thアルバム以降、シングルタイトル曲の歌詞を大きく2つに分けると
自身の世界へと閉じこもってしまったもの(「砂のしろ」、「I~誰か...」)と、
閉じこもっていた所から意識して外へ出ようとするもの
(「翼はなくても」「涙キラリ飛ばせ」「I just wanna hold you tight」)
になると思います。(やや乱雑な分け方ですが・・。)

そういった歌詞も、もちろん好きではあるのですが、
内にある心の強さはそれほど感じられなかったのです。
初期によく見られたアグレッシブな詞が最近見られなかったので
そこが少し淋しくも思っていました。
(もちろん7thアルバムの「diplomacy」のような曲もありますけど、
あれは最終的には弱みを出してしまった点で少し違いますし。)

それを考えると、他の人から見られている相手の姿とは違う、
自分だけにしか見せない相手の事を沢山知っている事の嬉しさや
それを「みんなに言い触らしたい」という
バカップルにも通じるほどの気持ちの強さを持った今回の歌詞は
初期の雰囲気に似ていて、これだけのキャリアを経ても
なお新鮮な気持ちを持っている事が感じられてよいと思いました。

また、悪い面もあるけれどそれすらも
受け入れようとする懐の深さは、歳月を経た事によって出たのかなと。
小松さんも上手くキャリアを積んで、息の長いアーティストになりましたね。

「向日葵の小径」★★★
作詞・作曲:小松未歩 編曲:岡本仁志
切なくも何処か爽やかなミディアムバラード。
もう別れてしまったけれど、思い出の場所である
「向日葵の小径」の前を通ってしまったらつい引き返してしまい、
相手の事がまだ忘れられないことをつぶやくように歌っています。

でも、この主人公は意外と吹っ切れているのではないかな?
と個人的には思うのです。
サビ部分の「あの頃と同じ景色が 少し 痛くて」という表現では、
失恋の痛みも時の経過により少し和らいでいるようです。

そして、タイトルの「向日葵の小径」の「小径」という文字。
小松さんらしくちょっと難しい漢字になっていますが、
(私のパソコンだと読み通りには打っても出てきません。)
小径は普通「小道」や「小路」と書くように「道」の事ですね。
道は進んだり戻ったり・・と人(など)が移動する場所であり、
本来そこにずっと留まる所ではありません。

この曲の最後では「この場所を動けない まだ愛してる」と
歌うものの、いつかはこの恋から立ち直って
歩いて行ける事もわかっているのではないでしょうか。
まだ後ろ髪を引かれる思いはあるものの・・。。

・・と長々と語ってみましたが、個人的には凡曲という評価です。
曲にしてもアレンジにしても、無難にまとまっているのですが、
いささか地味な故に、あまり好きではないのが理由です。

「したたかにしなやかに」★★★★
作詞・作曲:小松未歩 編曲:古井弘人
ミステリアスな雰囲気を持ったミディアムチューン。
ドラムの打ち込み音に「anybody's game」辺りの
流れをちょっと感じます。

さて、緊張感を持ったミステリアスな曲と言えば、
デビュー曲の「謎」を筆頭に、前述の「anybody's game」、
「Love gone」、「mysterious love」、「diplomacy」など
(本当はもっと挙げられる位ありますが、この辺で・・)
もはやお約束の領域に入った小松さんお得意の分野ですが、
今回の曲はそれらとはまた一線を隔しています。

その違いは何かというと、歌詞にあるような気がします。
小松さんは今まで素直な女の子や相手と駆け引きをする女性は
数多く描いてきたと思うのですが、その2つを併せ持った
詞というのは今まで描かれた事のない分野だったと思います。

歌詞を簡単に要約するとすれば・・

私、小松未歩、16歳。
好きな人がいるんだけど、その彼はどうもあの子が好きみたい。
パパには正直に生きなさいって言われてきたし、
小さい頃からずっと強い子のままなんだけど、
過去のような失敗はもうしたくないし、今度は変わるわ!

あの子のようにしたたかでしなやかな女性になって
彼に振り向いてもらうんだから!!

・・という感じでしょうか。
(注:一部二次創作があります)

それにしても、この「あの子」、なかなか強敵です。
「片目で涙する」とウソ泣きが出来たり、
何度も見た映画だろうと「初めて」と囁いたり・・。。
少女漫画では嫌われる女の子のパターンの気がしなくもない(笑)

総評
今回はかなり文章過多なレビューになってしまいましたが、
要は私の好みにフィットしたのは1と3・・ということです。
2も「凡曲」と評しましたが、聴くほどに味わい深く
実に小松さんらしい1曲であります。
前作シングルよりボリュームもあり、結構満足の1枚。

comments

秋@力尽きた... | 2005/12/12 02:29 AM
この記事にて500記事を達成しました♪
ず~っと下書きだったままの記事がようやく1個解消されました!

・・なんか気合入れすぎた気もするのですけど( ̄▽ ̄;)
stray | 2005/12/12 08:22 PM
秋さん、こんばんは。
私のために「気合入れて」書いていただき、ありがとうございます(笑)。
秋さんの評価が高いので、ニューシングルともども
生協のMusic Online Shopping(15%off)に頼んじゃいました。
それにしても秋さんはレヴューがお上手。
まだ聴いていないので何も言えませんが、
これだけ書ける人はそうはいませんよ。
これを読んだ人はみんな買いたくなってしまうでしょう(笑)。

そうそう、今月のMusic Freakが今日届きました。
(私は年間購読してます)
GCの記事は、プレミアムライブのリハーサルの様子です。
私も秋さん同様ハズレました(笑)。
では、また。
| 2005/12/14 07:16 PM
>strayさん
返信遅れてすみません。こんばんは~。
レビューもだいぶ遅くなってしまったので、
その分気合を入れさせてもらいました(笑)
2枚のシングルのお買い上げありがとうございます!
レビューは・・上手なのでしょうかね?
やや分析が甘かったり、レビューとしては逃げたものもありますし、
何よりこれだけ長いとどれだけの方が読んでくださったか怪しそうです(笑)

MFMはただでもらえる事が最大の強みなので購読はしてませんが
毎月きちんと届くのは便利ですね。
プレミアムライブはやっぱり競争率が高かったようですね(笑)
それでは~。

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